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イベント
【福岡】12/12(金) 『最後の山』『光る夏 旅をしても僕はそのまま』W刊行記念トークイベント 石川直樹×鳥羽和久「生きた地図をつくる旅へ」
『最後の山』『光る夏 旅をしても僕はそのまま』W刊行記念トークイベント
石川直樹×鳥羽和久「生きた地図をつくる旅へ」
「旅とは、別の生に入っていく経験である。その土地の匂い、身体、空気、時間、言葉の訛り、まなざし、無関係な音に巻き込まれ、自らが形を失い、ひとつの地図になるような運動である。」
──『光る夏 旅をしても僕はそのまま』あとがきより
旅先で触れる「生の手触り」は、自分の輪郭をゆるませ、どこか別の世界と接続してしまうような不思議な感覚をもたらします。旅人はその瞬間、身体と感覚を使って“生きた地図”を描いているのかもしれません。
写真家の石川直樹さんは、新刊『最後の山』で、ヒマラヤの八千メートル峰に挑み続けた歳月をたどっています。記録のためではなく、仲間との出会いや、山そのものが投げかけてくる問いに導かれるように歩き続けた軌跡。その過程では、登ることと撮ること、そして“自分は何者なのか”という揺らぎそのものが、その先の道を照らしているかのようです。
異なる方法で旅を続けてきた二人の歩みは、互いに“その人にしかなし得ない旅の形”という点で重なります。
世界に巻き込まれ、そのたびに自分の内側にも新しい地形が刻まれていく──“生きた地図をつくる旅”。
今回のトークでは、新刊二冊を起点に、人はなぜ旅に向かうのか、旅を記し撮るという行為の奥にどんな感情や問いが潜んでいるのかを語り合っていただきます。二人の旅が交差し、その場に新しい地図が描かれていくような夜になればと思います。どうぞご参加ください。
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■『最後の山』『光る夏 旅をしても僕はそのまま』W刊行記念トークイベント
石川直樹×鳥羽和久「生きた地図をつくる旅へ」
日 時| 12月12日(金)19:15〜21:00頃まで
場 所| MINOU BOOKS 久留米(福岡県久留米市小頭町10-12 1F)詳しく見る
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連載
連載「学校後遺症」第2回 「異物」を排除する学校 が公開されました
初回が大反響だった鳥羽和久さんの連載「学校後遺症」、第2回を公開しました!(大和書房)
「異物」を排除する学校詳しく見る
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イベント
【長崎】11/28 石川直樹×鳥羽和久トークライブ長崎 旅と人生について
辺境から都市まで、あらゆる場所を旅しながら作品を発表し続けている、写真家の石川直樹さんと、学習塾、単位制高校、オルタナティブスクールなどでの教務と執筆の傍ら、隙あらば旅に出る生活の鳥羽和久さん。
2024年、写真家として初めて世界に14座ある8000m峰全ての登頂に成功し、新世代シェルパによる時代の変化、ヒマラヤの社会的・歴史的状況の現在を実体験からリアルに綴ったのが、石川さんの新刊『最後の山』。
ジャワ島、ハバナ、スリランカ、メキシコ、アッシジ、ドーヴァー、クレタ島……世界の旅先で出会った、曰く言い難い体験の数々をもとにして、あたらしい紀行文学のスタイルを提示したのが、鳥羽さんの新刊『光る夏 旅をしても僕はそのまま』。
この2冊の刊行を記念した石川直樹×鳥羽和久トークライブは、現在、全国(知床・東京・京都・大阪・福岡・沖縄)で展開中です。
そして今回、追加公演の開催地として選ばれたのが長崎です。長崎は、鳥羽さんの新刊『光る夏』でも大きく扱われるゆかりの土地でもあり、この地でお話しできることをお二人とも楽しみにされています。ぜひ長崎のみなさまにお集まりいただければ幸いです。詳しく見る
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イベント
【東京】12/18(木) 暮田真名+鳥羽和久 「もうひとつの身体」 〜『死んでいるのに、おしゃべりしている!』刊行記念トーク〜
業界最注目の川柳人・暮田真名さんによる初のエッセイ集にして極私的な回復記『死んでいるのに、おしゃべりしている!』(柏書房)の刊行を記念して、暮田さんと、教育者・作家の鳥羽和久さんとのトークイベントを、12月18日にtwililightで開催します。
鳥羽和久さんは『死んでいるのに、おしゃべりしている!』についてめちゃくちゃ熱のこもった書評「整いすぎている世界への逆襲」を寄せました。
“人間らしさなんて、クソくらえである。言葉に慰められるより、殴られながら生きていきたい。死のエネルギーというのは、そして、死んだ言葉の反転とは、これほどに眩しくて強いんだ。
そのことを、皮膚の向こう側で思い知らされる1冊である。”
〈人間をうまくやれない〉と思わされてきた者たちを救うのは、すでに否定されてしまった自分の身体と並走する「もうひとつの身体」。
暮田さんにとってはそれが「川柳」でした。もしかしたら鳥羽さんにとってはご著書『光る夏』で書かれた「別の生に入っていく旅」なのかもしれません。
そして、書評タイトル「整いすぎている世界への逆襲」は、鳥羽さんのご著書タイトル『それがやさしさじゃ困る』と共鳴しているようにも思います。
「善意」や「配慮」が、時に子どもの心を傷つけ、主体性を奪ってしまうという逆説。
整いすぎている世界から自由になるために、どのようにもうひとつの身体を手に入れればいいのか。
暮田さんの『死んでいるのに、おしゃべりしている!』を真ん中に置き、鳥羽さんの『それがやさしさじゃ困る』なども掘り下げながら、
お二人に語り合っていただきます。詳しく見る
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メディア情報
新潮12月号に尾久守侑さんによる『光る夏 旅をしても僕はそのまま』(晶文社)の書評「影絵としての”僕”」が掲載されました
新潮12月号に尾久守侑さんによる『光る夏 旅をしても僕はそのまま』(晶文社)の書評「影絵としての"僕"」が掲載されました。ありがとうございます。
"『光る夏』という、これまで現場での親と子の関係を繊細かつ大胆に書いてきた鳥羽の新たな試みは、単なるエピソーディックな旅行記と読むことも素直で健全だが、ともすればある特定の範囲ばかりに光が当たりがちな文学に対する野心と批評性に満ちた挑戦状と言えるのではないだろうか。詳しく見る
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メディア情報
すばる12月号にて辻山義雄さんの『光る夏 旅をしてもぼくはそのまま』書評が出ました
https://subaru.shueisha.co.jp/backnumber/2025_12/。辻山良雄さんが連載「読み終わることのない日々」の中で『光る夏 旅をしても僕はそのまま』(晶文社)を書評してくださっています。
”『光る夏』の各篇は、短篇映画のようにすっと話が終わる。そのわけを鳥羽さんに尋ねると、彼は「話のあとも、登場する人の人生は続きますからね」と答えた。我々は瞬間を生きながら、一時のあいだ交錯する──人生という旅に、自由な心を縛る物語は不要なのだ。真のノマドがそこにいた。”詳しく見る
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お知らせ
2026年度生徒募集開始(12/1~)のお知らせ
来たる2025年12月1日(月)に2026年度の新年度生徒募集が開始となります。2026年度の中学コースは3月下旬、小6コース及び高校コースは4月上旬に講義開始です。2026年度の定員は、例年どおり、小6コース18名、中学コース100名、高校コース50名です。お電話での募集を受け付けていますが、小中コースについては12月1日の午前中(9~13時はインターネット・メールでの募集のみ)に席が埋まってしまう状況となっておりますので、メールでのご応募が確実です。2025年12月1日の9時ちょうどからの受付となりますので、それより1秒でも早いご応募は無効となります。ご注意ください。学年によっては数秒、数分で定員が埋まることがありますが、その後お申込みの方はキャンセル待ち扱いとなります。その他、詳しくはリンク先の寺子屋ブログをご覧ください。
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メディア情報
NHKラジオ深夜便にて『それがやさしさじゃ困る』(赤々舎)が紹介されました。
10月25日放送のラジオ深夜便のコーナー「本の国から」にて、辻山義雄さんが『それがやさしさじゃ困る』赤々舎(文・鳥羽和久、写真・植本一子)を詳細に紹介してくださいました。
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イベント
【静岡】12/18(木)『それがやさしさじゃ困る』刊行記念おはなし会 ゲスト:鳥羽和久
大人が「わかったふり」をやめると、対話がはじまる。焦らず、断ち切らず、観察しつづけるための視点ー。
『それがやさしさじゃ困る』帯文より
子育てや教育に関心のある方も、家族間や人間関係で何かこわばりを感じている方も、鳥羽さんの本が好きな方も、ぜひぜひたくさんのご参加をお待ちしています☺︎
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メディア情報
三宅香帆『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか (新潮新書)』にて『「推し」の文化論』(鳥羽和久・晶文社)が言及されました
三宅香帆『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか (新潮新書)』にて『「推し」の文化論』(鳥羽和久・晶文社)が言及されています。「推し」がしんどい期(2023年~)についての話題の際に出てきます。
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メディア情報
ダ・ヴィンチ11月号にて村井理子さんが『光る夏』をご紹介してくださいました
ダ・ヴィンチ2025年11月号の「絶対読んで得する8冊」にて、鳥羽和久『光る夏 旅をしても僕はそのまま』が紹介されています。評者は翻訳家・エッセイストの村井理子さん。ありがとうございます!
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イベント
【福岡】11/20(木) 植本一子・滝口悠生・鳥羽和久 『ここは安心安全な場所』『たのしい保育園』『それがやさしさじゃ困る』刊行記念トーク
今年も、植本一子さん、滝口悠生さんがとらきつねにやってきます。
11月20日は2つのトークが開催されます!
その1
植本一子×鳥羽和久『ここは安心安全な場所』『それがやさしさじゃ困る』W刊行記念トーク
19:00~20:10まで
その2
滝口悠生『たのしい保育園』刊行記念トーク 聞き手 鳥羽和久
20:20~21:40まで
終了後(21:40~)、植本一子・滝口悠生・鳥羽和久 サイン会
植本一子『ここは安心安全な場所』は今年6月に刊行。この本は、ここ数年にわたって彼女が通い続けた岩手県遠野市のある場所での時間を綴った作品です。馬との出会い、人との触れ合い、そして自然の中で過ごした日々。そのなかで芽生えた心の揺れや、少しずつ変化していく自身の内面を、まっすぐに見つめています。ていうか、今回の本はちょっとこれまでとは違う魅力があります。そのあたりを話したい。話相手の鳥羽は一子さんといっしょに遠野で過ごした馬仲間。ふたりならではの話もできると思います。
また、今年9月刊行の『それがやさしさじゃ困る』(赤々舎)は、文・鳥羽和久、写真・植本一子による作品。1カ月足らずで早くも重版となり、朝日新聞「折々のうた」で鷲田清一さんがその言葉を、毎日新聞「今週の本棚」で鈴木成一さんがそのデザインと写真を取り上げるなど、大きな話題となっています。一子さんはこの本のために2度にわたり来福して写真を撮り下ろしました。この本の製作話、さらに、その本の中身(家族、子育て、学校のことなど)について語ります。この本の著者が揃うイベントは、全国で名古屋と福岡(とらきつね)の2回だけとなっています。お見逃しなく。
そして、今年4月に『たのしい保育園』(河出書房新社)を刊行した小説家の滝口悠生さん。小説の読み始めに登場する富士見さんに撃ち抜かれ、子どもをこんなふうに書けるのだという奇跡を目の当たりにし、これは滝口さんに話を聞かなければ…となったのでした。本のレビューを書きましたのでぜひご覧ください。
https://note.com/toba_torakitsune/n/nb18f74fdcdcd詳しく見る